図面から読み取り、形にする!鉄筋加工と施工図作成の奥深さ
ただ鉄筋を現場で組み立てるだけが、この仕事ではありません。
鉄筋工には頭と手の両方を使う仕事です。
そのひとつが施工図の作成や加工帳の確認といった、事前の準備作業。
鉄筋の本数、長さ、曲げ方、配置場所、現場に持ち込む前にすべてを把握し、図面通りに手配しなければ、現場はスムーズに回りません。
だからこそ鉄筋の加工帳を見て鉄筋を適切な長さに切ったり、曲げたりといった加工が大事になってきます。
この加工の精度が低ければ、現場での作業効率が悪くなり、最悪の場合は建物の安全性にも関わってしまうことも。
「設計図と違うじゃないか」となれば、手戻りも発生し工期に影響します。
事前チェックが鉄筋工の仕事ではとても重要です。
経験を積むうちに、「この図面はどこが難しいか」「どう組めば効率が良いか」などが自然と読めるようになります。
現場では、CADオペレーターが作成した図面とにらめっこしながら、ベテラン職人たちが「ここの寸法、気をつけてな」と声をかけてくれる光景もよくあります。
加工の工程を担当することで、鉄筋工としての視野が広がり、自分で段取りを考え、作業を円滑に進める楽しさも身につきます。
「手に職をつけたい」「将来独立も視野に入れている」という方にもぴったりです。